この地域の伝統ある神事

自宅の近くに神社があります。
樹齢100年を超える大木を囲んで、地鎮祭が毎年行われています。

地鎮祭の前日までに、各家庭のお札や神社の樹木の小枝を集め、一晩かけて燃やします。
ちょうど夕方、散歩がてら神社に行くと地域の役員の方が準備をされていました。

18時から火を炊くので、おにぎりや煮物などの食材とお酒を神社に運んでいる所でした。
私と子どこ達はしばらく見て行くことにし、すすめられたおにぎりをほおばっていた時、サイレンを鳴らしながら警察がきました。

どうやら火事と間違えた人が通報したようです。
地域役員の方も消防署には連絡していたのですが、警察まで連絡が行き届いていなかったようです。

結局もしもの事があってはいけないので、小型ポンプ車1台と消防士の方が2人後から来られました。
だんだんと暗くなってきた頃、私達は帰りましたが、木が燃えるパチパチっとはじくような音が暗闇の中、静かに響いていました。
このような祭事は、好き嫌いがあるのが現代の人の特徴ですよね。

例えばね田舎暮らしに憧れて、移住を決意したものの、現地での他人からの過干渉に辟易している、会合を一度でも欠席すると無視されるなどの卑しい根性が垣間見えて、失望した人もいたようです。
人間関係は、田舎ほど狭く深いものであり、挨拶も無しに勝手に上り込んでくるぐらいです。

こうしたことは、一般的には非常識ですが、ムラ社会ですと当然の行為とも成り得ますので、神経質な人は向かないでしょう。

「おはようございます」という挨拶

日本語を勉強する時、日常挨拶は三つあると教えられました。
朝なら「おはようございます」、昼間なら「こんにちは」、夜なら「こんばんは」と言います。

しかし、アルバイト先で「おはようございます」のもう1つの使い方を教えていただきました。
アルバイト先では、午前10時出勤でも、午後6時出勤でも、仕事の始まりとして、みんなに「おはようございます」と言います。

最初は不思議だと思いましたが、よく考えたら、恐らく自分にとって、「今から仕事をしますよ」という合図でしょう。
本来ならば、朝から仕事をするのが普通ですので、「おはようございます」と言いますが、だんだん時間帯に拘らず、仕事をする前に、「おはようございます」と言うようになったと思います。

世の中には、釈然としないまま、言われるがままに、やらされていることが非常に多いと思いませんか。
理由を聞いてはいけないような雰囲気を醸しだし、それでいて、皆、不満そうにやっている異常な空気感を体験したことは、特に会社員なら誰もがあるでしょう。

これが日本独特の「ムラ社会」の名残ではないでしょうか。
疑問を持つことすら許されないのは、当時としては、統制に支障が出るから手控えたのではないかと思います。
横並び意識も、大昔から植え付けられた習慣でしょうね。

没個性は、今の就活にもはっきりと現れているじゃないですか。
誰もが不思議に思わずに横並び、一部の人間は不満を持ちながらも、そのレールから外れることを恐れる。

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